2021年11月14日日曜日

SlayerExciterで太いコイルを動かしてみた

 

ずっと以前に別の目的で製作したコイルがあったので、SlayerExciterのコイルにしてみた。

今まで作ったコイルはスリムなものが多かったので、太いコイルも試してみようというもの。


直径89㎜、コイルの長さ110㎜、Φ0.6ワイヤーで約180回程度巻いてある。ちょっと巻き数が少ないように思う。これを二次コイルにして、3.5sqの電線を2回巻きの一次コイルをつけた。それと二次コイルの先端にテストピンプラグをつけてみた。


SlayerExciterⅤ

まずは、MOSFETを使ったSlayerExciterⅤをつないで試してみたが全く動かない。


SlayerExciterⅣ

次にSlayerExciterⅣにすると、周波数930kHz付近で動いた。12Vで消費電流は0.5A程度。二次コイルの先端に放電アークは現れない。


SlayerExciterⅢ

最後にSlayerExciterⅢをつなぐ。これも同様に周波数930kHz付近で動く。12Vで0.65A前後。放電アークは現れない。

ネオンランプを近づけると点灯するが、点灯する範囲はこれまでのものより狭い。


二次コイルの電流波形は、いつもなら一次コイルにより大きなノイズが加わった形になるのだが、そういうものがほとんど見られない。一次コイルと二次コイルの同調が弱くパワーが少ないのだろう。


最後にSlayerExciterⅢにつないだ状態で、電源電圧を16Vに上げた。

そして、マイナスドライバーを近づけて、放電させてみる。アークの長さがいつもよりも短い。


結論

ドライバーなどを近づけない状態で放電アークが出ない、マイナスドライバーで放電した際のアーク長が短い、これらはやはり二次コイルの巻き数が少ないためだろう。

そしてコイルの外径は太いが、巻いてあるワイヤー長が短いために周波数が930kHzと高いのだろう。コイルの周波数は、コイルの太さよりではなく、ワイヤー長によって決まるということの良い事例だ。

この高い周波数のためにSlayerExciterⅤは動作しない。ブレッドボード上で行った実験から700kHz以上では動作しないことは既知のこと。


以上から、この再利用コイルはSlayerExciterには向かないと分かった。


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