2014年11月16日日曜日

基礎実験4

次は、EXコイルのインダクタンスを2倍にしてみる。

PWコイルのインダクタンス:約425uH
EXコイルのインダクタンス:858uH、68T

【実験結果】
入力電圧4.2V、周波数745kHz
出力電圧0.9V

【考察】
出力が大幅に減少した。
インダクタンスが2倍の関係では、2つのコイルで結合が生じないと思われる。


実験日:2014年11月15日

基礎実験3

次は、EXコイルのワイヤーを0.3ミリにしてみる。

インダクタンスをPWコイルのインダクタンス(423~425uH)と同じにして作成した。
巻き数は48回になった。

【実験結果】
入力電圧4.2Vp-p、周波数747kHz、電流約5mAp-p
出力電圧1.85Vp-p


【考察】
ワイヤーの太さは関係ない。
それよりもインダクタンスを合わせることが重要。
入力インピーダンスは1kΩ程度になっていると思われる。


実験日:2014年11月13日

基礎実験2

先の実験では、まだインダクタンスに差があったので、誤差1%以内にまで調整してみた。

PWコイルを少し解いて、両方のコイルを409~410uHにそろえた。

【実験結果】
入力電圧4.2Vp-p、周波数771.2kHz
出力電圧1.5Vp-p


【考察】
出力が50%アップした。
周波数は多少上がった。

2つのコイルが結合することで高出力が得られると思われる。
インダクタンスの減少が、周波数アップの原因と思われる。


実験日:2014年11月6日

基礎実験1

同じインダクタンスを持つコイルを2つ用意した。ひとつが50x81ミリ(内寸)でもうひとつが59x72。


PWコイルの外側にEXコイルを配置できるようにしたので大きさが多少異なる。
どちらもφ0.6ミリのワイヤーで長さが14mにした。(約50回巻き)

PWコイル:サイズ59x72ミリ、DC抵抗0.94Ω、インダクタンス約427uH
EXコイル:サイズ50x81、DC抵抗0.93Ω、インダクタンス約415uH
形に丸みを帯びているとインダクタンスが多少上昇するようである。

実験してみた。


【結果】
EXコイル:入力電圧4Vp-p、周波数753kHzで出力にピーク
PWコイル:出力電圧1.04Vp-p

【考察】
入力が4Vp-pと低いのに予想外に出力が大きいのに驚いた。
一方で周波数は相当に高くなってしまった。

実験日:2014年11月3日

Floyd Sweet 氏は何を見たのか

SQM/VTAに関するこれまでの実験はほとんど失敗だった。

原点に戻って、もう一度根本的な部分から見直しが必要だと思う。


ネットで見つけたこの写真を見て、
初期の頃は、このようなとても単純な、2対のコイルをクロスさせてマグネットで挟み込むだけのものだったのかと知る。

では、この初期型で何が得られるのか知りたくなった。

そして150×100×25ミリのフェライト磁石を購入してみた。


2014年8月30日

SQM/VTA実験3

パワーコイルの巻き数が96Tだったので、巻き数を増やしてみた。



ホビンはφ11ミリのアクリル製、長さは41ミリ。
φ0.6ミリ銅線でバイファイラ巻き
巻き数は180T前後、インダクタンスは1本は205uH、もう1本は214uH

【フェライト】
EXコイル1次側:入力電圧11Vp-p、周波数19.593kHz
EXコイル2次側:電圧325Vp-p
PWコイル:出力電圧 260mVp-p


考察:
出力が約7.6倍になった。巻き数比だけなら単純に2倍になるはずだが、それ以上になった。
前作コイルよりも、こちらのコイルの方が、EXコイルとの相性が良かったようである。

しかしながら、11V入力して出力0.26Vではまだまだ小さすぎる。

実験日:2014年8月23日



SQM/VTA実験2

配線のチェックなどをしてみたら、EXコイルの結線が間違っていることに気づいた。

配線を直して再実験した。


【フェライト】
EXコイル1次側:入力電圧10Vp-p、周波数19.754kHz
EXコイル2次側:電圧300Vp-p
PWコイル:出力電圧34mVp-p


考察:
周波数が20kHz弱と大きく下がった。
EXコイルの2次側電圧もUPしている。(入力電圧が前回と異なるので正確な比較はできないが)
出力も多少UPしているが、mVレベルなので話にならない。


SQM/VTA実験1

SQM/VTAの小さいヴァージョンを作って実験してみたが、良い結果は得られなかった。


ただし、ひとつだけ興味深いことがわかった。


【実験の概要】
マグネットとして、フェライト30×60×5ミリを2枚、それと磁力線の比較用にネオジウムで同じサイズを2枚用意した。

パワーコイルをこの2枚のマグネットでサンドイッチにする。そして、パワーコイルの両側面にEXコイルを配置する。(写真参照)

自作DDSオシレーターの出力を自作リニアアンプで増幅し、EXコイルの1次側に入れる。
EXコイルの1次側、2次側、パワーコイルにオシロスコーププローブをつなぐ。

DDSオシレーターの周波数を0~数MHzまで変化させたときに、出力が最も大きくなるポイントを探し、その状態を記録する。


【フェライト】
フェライト磁石を使って実験
EXコイル1次側:入力電圧±8V、電流40mA、周波数52.73kHz付近で2次側波形がピークとなる。
EXコイル2次側:電圧±160V
PWコイル:出力電圧 5mVp-p

【ネオジ】
EXコイル1次側:入力電圧±9V(18Vp-p)、電流10mA、周波数52.42kHz付近でピーク
EXコイル2次側:±160V
PWコイル:出力電圧5mVp-p


考察1:
EXコイルの巻き数比は、250T:2000T=1:8
よって、入力電圧が±9Vなら、±72Vの2次電圧となるはずである。しかし、±160Vとなっていて、予想よりも2.2倍大きくなっている。
おそらく、2対のコイルの中で信号が重なり合って共振したような状態にあると思われる。

考察2:
フェライトとネオジの比較結果で顕著な違いは出なかった。多少フェライトが周波数が高く、電流が増加する傾向がでているようである。

考察3:
出力はお話にならないほど低い。


実験日:2014年7月27日