2009年8月12日水曜日

爆発の原因が判明

図面を修正して、回路もそのとおりに直したのだが、原因がわからなかったので不安が残ったままだった。

それで、確認のためメインブレーカーを投入したところ、また同じ箇所でブリッジダイオードが爆発した。
今度は2度目だったので、あまり動揺はしなかった。

そして壊れた回路を調査していたら、また同じように、ブリッジダイオードのプラス側の配線が吹き飛んでいた。かなりの電流が流れたようだ。

これは、トランスの突入電流だろうか?しかし、ブリッジダイオードは600V1Aのものだし、直流側の抵抗も燃えるはずなのだが、抵抗は前回も今回も無傷。

お茶を飲んでしばらく考える。。。

その後、突入電流の対策として、耐電圧の大きいブリッジダイオードを使おうかと準備していたら、ふと、グランドがおかしいんじゃないかということに気がついた。

改めて回路を見ると、おっ、これはおかしいぞ。


ブリッジダイオードの交流入力側の片方とマイナス出力側とがアースでつながってしまっている。

絵を描いてみた。回路は絵の1番上のようになっている。
交流がプラス側のときは、絵の2番目のようになり、90kオーム負荷抵抗が入っているため、電流は数ミリアンペアとなる。これは正常。

しかし、絵の3番目、交流がマイナス側に入ったときに、異常事態が発生する。
矢印で書いたように、グランドを通じて電流が迂回するため無負荷になってしまう。ショート状態になるためにダイオードならびに、AC100Vコンセントとダイオードの間には、数A~数十Aが流れる。幸い、貧弱な配線と定格が1Aのダイオードだったため、これらがヒューズ代わりとなって、解けて断線し、大きな被害には至らなかったということだった。

原因が完全に分かったため、ダイオードの交流入力側に絶縁トランスを入れた。



これで一安心。

メインのトランスが絶縁型でなく、しかも、数倍の電圧が複数選択できるように、半波整流を選択したために、グランドが共通になり、いろいろな問題を生じさせてしまったようだ。

回路図を修正し、組み立てなおしをおこなった。今回は電圧の調整が簡単になるように精密半固定抵抗を入れた。

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