2010年11月9日火曜日

HF-SSTCの製作


今年の4月に発見したHigh Frequency Solid State Tesla Coilをそろそろ作ってみようと思った。

CNC用スピンドルの改造で材料の発注をかけたが、すべて揃うまでに1週間ぐらいかかるだろうから、その空いた時間で少しずつ作ろうということ。こういう、八方美人的な作業は、生まれが双子座の私にはよくあること。

4月に発見した後、半年ぐらいの間に、似たものが2つほどWEB上で新たに見つかった。でも日本人はまだ作っていないのか、ネット公開していないだけなのか、見つからなかった。

今回は、前回のSSTC製作における失敗も生かし、できるだけ基本スペックは同じものを作るようにしようと思う。よって、周波数4MHzで動作するもので、出力段はパワーMOS-FET1石とする。要するに基本的に設計図をそのまま踏襲する。
まったく同じパーツを入手するのは困難なので、それらについては似たようなもので流用することになる。高周波の回路、特にコイルは手巻きだから、ほとんどカットアンドトライになると思われる。これは、仕方ないことというか、ノウハウなのかもしれない。

設計図を簡単に書き上げて、さっそく、信号発信源は、パルスジェネレーターをつかい、手持ち部品で増幅器の1段目を作ってみた。

ここで以前購入した「トロイダル・コア活用百科」が役に立つ。

手製のコイルは、トロイダルコア FB23#61に1:1、10回巻き。

信号を入れるときに気がついたが、この自作SGは最高周波数5MHzなのだが、クロックの関係上、4MHzが出力できなかった。仕方なく5MHzで動かす。画像のLCDには周期が2usecと表示されているが、これは表示のバグで実際には0.2usecである。

オシロスコープ波形の上がSGの出力で、下がコイルの負荷として、MOS-FETに見立てた、3300pFのセラミックコンデンサの波形。

途中にトランジスタのプッシュプルがあるが、ここでは利得が1。かつ、コイルも1:1の巻き数比だから、SGの出力である3.3Vがそのまま出ている。そして正弦波としてコンデンサのところに出ているので、まずます、うまく同調しているようだ。ただし、このまま3.3Vの振幅だと実際のMOS-FETを動作させることができるのか心配。少なくともこの2倍の6Vぐらいまで出ていないと、MOS-FETが完全にOn/Offできないように思う。
なお、SGの出力は、本来矩形波なのだが、負荷とのマッチングが取れていないせいか、立ち上がりが非常に悪く見える。

ここで、いくつかの問題が出てきたので、次回は、これらを解決する必要がある。
  1. 4MHzの発信器が必要。
  2. MOS-FETが安定動作するように、5V以上の振幅まで増幅させる。

4 件のコメント:

  1. mcp1407ならゲートドライブ能力が高いのでそちらのほうが効率が良いのではないでしょうか?

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    1. 恥ずかしい話ですが、当時はまだ回路設計がよくわからない時でしたから、変なところでオリジナル回路にこだわってしまってましたね。
      ご紹介いただいたMOSFETドライバを使えば回路も簡単になって良いですね。

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