2010年11月15日月曜日

CNCで文字を書いてみる

CNCで切削する前にペンをつけて文字を書いてみることにした。
Mach3の使い方もまだ分かっていないのに、いきなりエンドミルをつけて切削しようとしても無理だろうから。それで、やってみたら、案の定、色々と問題が出てきた。

まず、データを作る必要があるのだが、これはJWWや鍋CADといったフリーのCADソフトが使えた。

次にCAMソフト、すなわちGコードを生成プログラムが必要であるのだが、これがどれも高価なものが多かったり、無償のものも制約が多い。その中でもフリーのNCVCというものが合ったので使ってみることにした。

まず、使い慣れた鍋CADで文字を書いてDXF形式でデータを保存してみたが、駄目だった。鍋CADの有償版でないと、文字を作成できなかった。コメントやラベルではCADデータにはなっていなかった。
仕方なく、直線で文字を書いた。

この次に、NCVCを立ち上げて、DXF形式のデータを読み込ませてみたら、バグがあるのかエラーで落ちる。仕方なく、JWWを立ち上げてDXFを読み込ませて、JWC形式で保存。これをNCVCで読み込ませるという回避方法をとった。

NCVCでGコードを生成すると、綺麗な3D画像が表示されるようになる。

この状態で、拡張子ncdのファイルが作成される。

今度はMach3を立ち上げて、ncdファイルをGコードファイルとして読み込ませる。

さて、ここからが大変だった。

久しぶりに、CNCの電源を入れて動かしてみたのだが、ウンともスンとも言わない。変だなぁーとかなりの間悩んだあげく、I/Fボードの電源をつなぐ場所を間違えていたことに気がついた。正しい位置に電源をつないだら、問題なく動作。

次に、読み込ませたGコードを実行する。するとCNCが動き出す。しかし、原点位置が分からず適当に中心にしていたら、ステッピングモーターが回りすぎて端にぶつかってしまう。あわててストップボタンを押すこと数回。これでようやく、どこに原点を良いのかを突き止める。

次に、どうも描いている文字がおかしい。反転している。
これは、軸の移動方向が逆転していた。さんざんMach3を調べて、ようやく、Config⇒Homing/Limitから入りReverseにチェックを入れることで修正。

するとその直後から、動作がものすごく遅くなる。F1~F3ぐらいで動いている。何をやってみても駄目で速度の変更ができない。そのうち、切削形状が3Dで表示されていたものが、ねずみ色の背景だけになってしまった。
しばらく呆然としながら、WindowsXPをリブート。すると動きが元に戻っていた。

これでようやくペンで画像が書けるようになった。
いざ書かせてみると、X軸テーブルの水平が出ていないようで、右端ではペンが宙を浮いているが、左端ではペン先がつぶれそうになっている。

う~ん、なかなか色々問題があるものだ。
でも、切削までもう一息。

2 件のコメント:

  1. ついにここまで来ましたか!
    文字とか形あるものが出来てくると嬉しいですよね
    もう一息、頑張ってください!!

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  2. shunさん

    こんにちは。コメントありがとうございます。

    文字を書くだけなら2~3ヶ月早くできていたのですが、スピンドルだとか別な部分の問題が多くて今になってしまいました。

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