捨て板を取り付けたので、それをフライスで水平にすることにした。
そのために底面をフラットにするための刃物を購入した。
1/4インチシャンクで、刃の径が19.5㎜。この前に、購入したスプリングコレットセットに入っていた1/4インチを使ってスピンドルに取り付ける。
CNCのソフトは、「bCNC」を使った。製品購入時についていたgrblControl(Candle)よりも高機能でフリーソフト。開発も活発で評判も良さそうで、Windows、Mac、Linuxのどれでも動く。
早速、インストールしてみた。動かすにはPython2.Xがインストールされている必要がある。
起動はコマンドプロンプトから
> Python -m bCNC
と打ち込む必要があるのだが、毎回面倒だからバッチファイルにした。
CNC側のコントローラーとUSBケーブルでWindowsPCに接続する。コントローラーの電源を入れて、bCNC画面のファイルタブを選択し、シリアルと書かれたエリアのポートを設定する。このPCではCOM3だった。ボーレートは115200にする。コントローラーはGRBL1。そしてその右側の「開く」ボタンを押すとステータスがWarningとなる。
bCNCのControlタブに切り替えて「Unlock」を押すとステータスがIdleになり操作できるようになった。
bCNC画面のCAMタブに切り替える。そこにはプラグインがあって、簡単なGCODEを吐き出してくれるものらしい。ちょうどいい具合に「Flatten」という水平に削り出してくれるものがあったので、さっそく使ってみることにした。
プラグインを使う前に、エンドミルとマテリアル(加工対象)が登録されている必要がある。今回のマテリアルはMDF板で、これはすでに登録されていた。購入したエンドミルは登録が必要だった。重要なのはDiameterというパラメーターだとbCNCのマニュアルに書いてある。
エンドミルを登録したら、Flattenプラグインの設定。色々試してみて、
X start: -9、Y start: -9、Width to flatten: 280、Height to flatten: 172、Depth to flatten: -0.5
とした。スタート位置はエンドミルのDiameterの半分だけ外側に設定し、WidthやHeightはCNCのリミットスイッチが働かない有効範囲にエンドミルのDiameterを加えた大きさを設定した。これで端から端まで削ることができる。
まだCNCの能力が良くわからないのでひとまず削る深さは0.5㎜とした。
設定が済んだら、パラメーターの上にある「Flatten」ボタンを押す。するとbCNC画面の「Editor」タブの中にGCODEが出力される。
「ホーミング」ボタンを押して、XY=0に移動させる。そして、Z軸を少しずつ下げていきゼロを設定する。終わったら3~4ミリほどZ軸を上げて、「RUN」ボタンを押す。
CNCがGCODEを実行し、捨て板のMDFを削っていく。
6分25秒で削り終わった。
結果は、思ったほど良くなかった。削られた面が均一ではなくストライプ状だし、ところどころ深く削りすぎて丸い形がついている状態。
頻繁に引っかかるような感じがあったので、削っているときの移動速度Feedを1200から半分に減らしてみた。しかし、大きく改善されない。
このCNCでDiameterが20㎜近くあるものだから力不足なのかもしれない。そう思ってMDFの削る深さを0.5㎜から0.1㎜にしてみたがそれでも改善されない。
注意深く見ているとモーターやフレームなどが振動して、その共振するときに深く食い込んでしまうような感じがある。中華製エンドミル自体の精度や切れ味が悪いこともあるかも。あるいは樹脂製スピンドル部分の強度不足とか送り部分のあそびかもしれない。
もう少し使ってみて、少しずつ慣れていくしかないかな。
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