トランジスタを使ったテスラバッテリースイッチを製作する。
厚さ2㎜アルミ板の上に、トランスやトランジスタ、ヒートシンクなどを取り付けているところ。
PICコントローラーを作り、出力波形をチェックしているところ。
アクエリアスの時代到来、そして新たな時代に合った文明や科学、人のありかたなどを探求してみたい。そして、太陽の国である日本は地球人類のリーダー的存在となる必要があります。その一助を担えれば幸いです。
トランジスタを使ったテスラバッテリースイッチを製作する。
厚さ2㎜アルミ板の上に、トランスやトランジスタ、ヒートシンクなどを取り付けているところ。
PICコントローラーを作り、出力波形をチェックしているところ。
MOSFETの回路を2つ出来上がった訳だが、両者の違いを比較してみた。
一次コイルの高さは床面から30㎜のところにして、直流電源は20Vとした。
まずは、先に作ったドライブ回路Ⅴの方から。
20Vで1.5A前後。
その時の二次コイルの電流波形(上)と二次コイルから15cm程度離れたところで測定した電圧波形(下)。前回のテストで、電源電圧を18V以上で動かすのが良いことが分かった。
そして、今回は一次コイルの高さを二次コイルの下端よりも下からスタートして上に上げていく。その中で最も放電が勢いよくなるところを探す。電源電圧は18Vに固定して行う。
まずはじめに、一次コイルを床から30㎜のところにセットして動かす。二次コイルの下端から6㎜下のところだ。
直流安定化電源PAS40-9の出力電圧を12Vから徐々に上げていき、SlayerExciterⅥがどのように動くのかを確認した。
まずは、12Vで運転。1.5A程度流れているが、不安定でフラフラ動く。
取り外し可能にするため、配線はテストピンでつなぐようにして、アダプター自体はパイプに差し込むような形にした。
大容量に対応できるようにこれまで作ってきたパーツやレイアウトなどを見直した。
一次コイルの配線が太いので、これまでの基板用ターミナルでは取り付けが困難になった。それで今回は、ねじ止めの6Pターミナルをつかった。
また、配線をできるだけ短くするために、基板などを使わずパーツのリード線をそのままはんだ付けしてくみ上げた。
画像の左側の基板は、タイマーICの555で構成されたオシレーター。可変抵抗でパルスのデューティ比を変更できる。これは、SlayerExciterを起動するための信号を与えるもので、起動した後はあってもなくても良い。
こちらは回路図。以前ネットで見つけたものをベースに一部のパーツを入手可能なものに置き換えている。
555の発信周波数はブレッドボード上の仮組で192kHz前後だった。
前回は、MOSFETで実験したが、こんどはNPN型トランジスタで実験をしてみた。
オリジナルと思われる回路図では、2N3055という型番の金属ケースに入ったものが使われていたので、同じものの方が実験するには良いと思ったから。
負荷に車用の12V60Wランプ、負荷用の電源はバッテリー。パルス信号を与えてトランジスタでON/OFFさせ、ランプが点灯することを見た。
はじめにMOSFET用に考えた回路なのだが、これの最終段をトランジスタに置き換えただけ。
特に問題はなかったので、これで全体の回路を製作することにした。
パルス信号はPICで作り、トランジスタ2SC1815で5Vの信号を12Vにレベルアップしたあと3つに分岐する。この回路を左右2セットつくる。片側で3つのトランジスタ、両方合わせて6つのトランジスタでバッテリーの切り替えをすることとなる。右側の3個がON中は、左側の3個はOFFになる。いったん全てOFFにしたあと、今度は右3個がOFF、左3個がONとなる。これの繰り返し。バッテリーのNo.1とNo.2のセット、それからNo.3とNo.4のセット、この両セットの間で片方を充電モードにしたらもう一方を放電モードにする。それを交互に交代させていく。バッテリーを切り替えた瞬間に大きなパルス電流が流れる。そのパルス電流をブリッジダイオードの手前にライン上に配置した1000uFのコンデンサで受け止める。パルスの電圧が高いほどコンデンサにたくさんの電荷が蓄えられる。この蓄えられた電荷をうまく負荷へ渡すことができればこのシステムは成功ということになると思う。
切り替えスピードはどれぐらいが最適なのか全く分からない。情報が少なすぎる。よって、PICで出力するパルスは周波数を100Hz~10kHzぐらいの間で変更できるようにする予定。実験で最適な切り替え周波数がいくらになるのか明らかにしていく必要がある。
いつものように、ネットワークアナライザで周波数特性などを調べてみた。
それから、
一次コイルのインダクタンスは、3.242uH、
二次コイルのインダクタンスは、17613uH
だった。
こちらが巻き終えた二次コイル。
手で巻いたのだが、大変だった。次からはこれ以上のサイズならコイル巻き機で作ることにした方が良い。
MOSFETを使ったSlayerExciterは、周波数が700kHz以下でなければ動作しないことがわかったので、新しいコイルを巻くことになった。
今回製作するコイルの目標とする周波数は、542400Hzとする。これは、RFコイルの27.12MHzの1/50である。波長で言うなら50倍。
そして、これまで二次コイルのワイヤー長は、希望する周波数の波長の半分と同じ長さにした時、実際に得られる周波数が80%程度へ下がることが分かっている。このことを考慮して、(542.4kHz÷0.8=678kHz)少し高い周波数にしておく。
ワイヤー長は、678kHzで計算する。
λ=299792.458÷0.678[MHz]=442.1718[m]
λ/2=221.086[m]
よって、二次コイルのワイヤー長は、221.086[m]とする。
φ0.2mmのワイヤーをVU50パイプ(外径60mm)に巻くものとして、約1173回巻くことになる。その際のコイルの長さは大体270mm。
上下に余裕を持たせるので、巻きつけるパイプの長さは300mmとする。
次に、一次コイルについて考えてみる。
今回は、φ4mmのなまし銅管(断面積6.4sq)を使おうと思う。全体的にスケールアップするので、太さもこれまで以上にしたい。一次コイルはできるだけ抵抗の少なくなるように。
一次コイルの外径は、200mm前後とする。二次コイルの高さが300mm程度になるので、これまで作ってきたコイルと相似形、同じような縦横比にした。
巻き数は4回巻き、12mmピッチで巻く。
なまし銅管とMOSFETドライバとの接続は、手持ちの一番太い3.5sqワイヤーにして、銅薄板でクリップ状の引き出し金具を作る必要がある。
ロームのSiCショットキーバリアダイオードSCS206AGC(650V,6A)を10個直列につないで耐圧を6500Vにしたものを製作した。
SlayerExciterからRFコイルへの接続部分の半波整流用ダイオードはこれまでに何度も壊れてしまった。今回は電流が6Aあるので6500Vを超えないように注意すれば大丈夫でしょう。
ずっと以前に別の目的で製作したコイルがあったので、SlayerExciterのコイルにしてみた。
今まで作ったコイルはスリムなものが多かったので、太いコイルも試してみようというもの。
直径89㎜、コイルの長さ110㎜、Φ0.6ワイヤーで約180回程度巻いてある。ちょっと巻き数が少ないように思う。これを二次コイルにして、3.5sqの電線を2回巻きの一次コイルをつけた。それと二次コイルの先端にテストピンプラグをつけてみた。
まずは、MOSFETを使ったSlayerExciterⅤをつないで試してみたが全く動かない。
次にSlayerExciterⅣにすると、周波数930kHz付近で動いた。12Vで消費電流は0.5A程度。二次コイルの先端に放電アークは現れない。
最後にSlayerExciterⅢをつなぐ。これも同様に周波数930kHz付近で動く。12Vで0.65A前後。放電アークは現れない。
ネオンランプを近づけると点灯するが、点灯する範囲はこれまでのものより狭い。ドライバーなどを近づけない状態で放電アークが出ない、マイナスドライバーで放電した際のアーク長が短い、これらはやはり二次コイルの巻き数が少ないためだろう。
そしてコイルの外径は太いが、巻いてあるワイヤー長が短いために周波数が930kHzと高いのだろう。コイルの周波数は、コイルの太さよりではなく、ワイヤー長によって決まるということの良い事例だ。
この高い周波数のためにSlayerExciterⅤは動作しない。ブレッドボード上で行った実験から700kHz以上では動作しないことは既知のこと。
以上から、この再利用コイルはSlayerExciterには向かないと分かった。
パワーMOSFETを使ったSlayerExciterを作った。これはその回路図。
ブレッドボード上に回路を組んで動作確認をする。