
CPLDを使うのは、完成後でも良かったのだから、もっと早く気がつくべきだった。ついでに色々できるように作っておこうと考えたのがよくなかった。

4MHzの発信器はこれでOKとして、次はバッファと1段目のMOS-FETアンプ部の製作。
バッファ部は、バイポーラトランジスタのコンプリメンタリーである2sc2120と2SA950Aでプッシュプル構成。このセットで約1Wまで出力可能。
MOS-FETは、手持ちのものを色々検討し、2SK2232を選定。定格が60V25A、Cissが970pFだから、少し負荷が大きいかな。計算すると、ゲート駆動エネルギーが69.8nJ、4MHzで動かすと0.559Wとなる。バッファの能力は超えていないので十分ドライブできそう。
ただ、お手本となる回路に使われているチップはIRF520で、Cissが460pFだからさらに軽いものを使っているようだ。
それで、秋葉原に近いものが無いか探したら、鈴商さんに2SK2399というのを見つけた。Vdssが100Vで、Idが5A、Cissが500pF。IRF520に比べると、ドレイン電流が10Aに対して5Aなので、少し貧弱かもしれないが、エンハンスメントモードというVthが0.8~2Vなので扱いやすそうだ。とりあえず実験用に数個買った。
バッファと1段目のMOS-FETの間にトロイダルコイルが入っている。通常は、ゲート抵抗をつないでMOS-FETを駆動するのだが、どういうことだろう?ということで実験してみた。

MOS-FETはつけずに、変わりにコンデンサを負荷として試してみる。
いろいろな巻き数で試した結果、フェライトコアFT-23の#61に、10:12でうまく同調するものができた。


試しにコンデンサの容量を半分にしてみたら、やはり波形が乱れてしまった。この結果から、MOS-FET(のCiss)が変わったら、その都度調整が必要だということが分かる。

はじめは、短時間だから大丈夫かなと放熱器なしだった。しかし、あっという間に熱を持ち始めてブレッドボードが溶け出したので、あわてて電源を落として放熱器をつけた。
MOS-FETの負荷として、本来なら2段目のMOS-FETがつくところに、コンデンサをつけた。

画像の上が、ゲートの入力電圧。
真ん中が、ドレイン電流で500mA/DIV。
下がドレイン電圧で、10V/DIV。
約20MHzぐらいでリンギングしている。

FT-37の#43にAWG32で51回巻き。これに51オームの抵抗をつなぐと1A=1Vとなる。
ここまで作業を進めてきて、まるで無線機を作っているようなものだと思った。
それと同時に、オシロスコープのプローブをあてると、波形がいろいろと変化してしまって、正しい観測ができなくなるという問題が顕現化してきた。なんとかしたい。
0 件のコメント:
コメントを投稿