図面を修正して、回路もそのとおりに直したのだが、原因がわからなかったので不安が残ったままだった。
それで、確認のためメインブレーカーを投入したところ、また同じ箇所でブリッジダイオードが爆発した。
今度は2度目だったので、あまり動揺はしなかった。
そして壊れた回路を調査していたら、また同じように、ブリッジダイオードのプラス側の配線が吹き飛んでいた。かなりの電流が流れたようだ。
これは、トランスの突入電流だろうか?しかし、ブリッジダイオードは600V1Aのものだし、直流側の抵抗も燃えるはずなのだが、抵抗は前回も今回も無傷。
お茶を飲んでしばらく考える。。。
その後、突入電流の対策として、耐電圧の大きいブリッジダイオードを使おうかと準備していたら、ふと、グランドがおかしいんじゃないかということに気がついた。
改めて回路を見ると、おっ、これはおかしいぞ。
ブリッジダイオードの交流入力側の片方とマイナス出力側とがアースでつながってしまっている。
絵を描いてみた。回路は絵の1番上のようになっている。
交流がプラス側のときは、絵の2番目のようになり、90kオーム負荷抵抗が入っているため、電流は数ミリアンペアとなる。これは正常。
しかし、絵の3番目、交流がマイナス側に入ったときに、異常事態が発生する。
矢印で書いたように、グランドを通じて電流が迂回するため無負荷になってしまう。ショート状態になるためにダイオードならびに、AC100Vコンセントとダイオードの間には、数A~数十Aが流れる。幸い、貧弱な配線と定格が1Aのダイオードだったため、これらがヒューズ代わりとなって、解けて断線し、大きな被害には至らなかったということだった。
原因が完全に分かったため、ダイオードの交流入力側に絶縁トランスを入れた。
これで一安心。
メインのトランスが絶縁型でなく、しかも、数倍の電圧が複数選択できるように、半波整流を選択したために、グランドが共通になり、いろいろな問題を生じさせてしまったようだ。
回路図を修正し、組み立てなおしをおこなった。今回は電圧の調整が簡単になるように精密半固定抵抗を入れた。
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