写真手前にある4つの真鍮球でつくったフライホイールを手で回すと、本当ならずっと回り続けるはず・・・だが、こいつは普通に止まってしまう。
結局、失敗作品だとあきらめBLOGには公開せずにいたのだが、2年たった最近になって、おぼろげながら動作原理が見えてきて、大きな設計ミスを発見。
それは、リング状のマグネットの着磁パターンが全然違っていた!ということ。
購入したものは、
この画像のように外周がN極で内側がS極のものだった。
参考サイトのジャイロスコープ粒子の話からこれでよかろうと思ったわけだが、とんだ勘違いだった。ジャイロスコープ粒子の話もよく理解できたわけじゃなく、参考図などをみて勝手に思い込んでしまったようだ。ちなみにジャイロスコープの話は、いまだにさっぱり理解できない。
原理が見えてきた背景には、SQM/VTAの実験を繰り返しているうちに、波の振動や、波の重ね合わせによる増幅などの理解が深まったことが大きい。
このモーターを永久に回転させるためには、
- U字磁石が横に配置したスプリングによって振動する必要があること。
- リング状マグネットの着磁パターンは、下図のようにリングの半分がN極、もう半分がS極であること。
この2点がつくる上で見逃していた重要なポイント。
そして、スプリングによってU磁石が振動する周期と、軸の回転周期がうまく合うようにU磁石の位置を変えたり、重さを変えたり、フライホイールの大きさを変えたりといった調整をすれば必ず永久に回るようになる(はず)。
はじめに作ったときは、なぜスプリングがこんな場所に必要なのかすごく疑問だったが、このスプリングの振動が回転を持続させるための重要なパーツだったようである。
ということは、ジャイロスコープ粒子がどうだとか、そんな話は全然関係ないことになる。難しく考えすぎたようだ。トンデモ話も困ったものだな。
このモーターが紹介された当時は、永久に回り続けるモーターなんて絶対にありえないという観念が今以上に強かっただろうから、話がどんどん膨らんでいったんだろうなと思う。
近いうちに改善バージョンをつくって実験してみたい。