2017年3月26日日曜日

「日本人のための世界史」を読んで

自分の全然知らなかった世界史に触れることができた。視点を変えると世界史がずいぶん変わるものである。

この本には、大東亜戦争で日本が植民地を解放したという話は一切出てこない。そういう日本贔屓の方にはつまらない内容かもしれない。淡々と出来事だけを並べるとこういう風になるのかもしれない。
でも、戦後教育の自虐史観とか負の影響が一切ないということで、これほど歴史が生き生きとしてくるという事実は面白い。

ただ、事実が明らかになるとその時代時代に生きてきた人間たちの繰り広げることが、色々と腹黒いなと感じる。武力による収奪や、政治的な裏取引、自分たちのために嘘をついて正当化するなどなど。日本も例外ではない。
そして、いつも弱者がひどい目に会うわけで、こういうことはいい加減やめてほしいとな願う。
だからこそ正しい歴史を学んで、そこからどうすればいいのかを考えるということはとても大切。
あと、最終章の「日本書紀」の枠組みにとらわれるなとの指摘は特に重要だと思った。地球視点で見ていきたい。

こんな風に世界史を説いてくれる宮脇先生のような方がいらっしゃる日本に生まれたことに感謝。


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