2016年11月14日月曜日

ラジアントエネルギーの捕獲

テスラの研究によると、太陽からもテスラ波、ラジアントエネルギーが降り注がれているということらしい。(TESLA PATENT 685,957 APPARATUS FOR THE UTILIZATION OF RADIANT ENERGY.)

それをデンマークの方がコンデンサーとダイオードを使ってケータイ充電器を作った話があったので、早速試してみた。

手っ取り早くブレッドボード上に回路を組む。

コンデンサーとダイオードで作る回路は、倍電圧整流回路と呼ばれるもの。
ダイオードは、順方向電圧が低いゲルマニウムダイオードが良いのだけれど、ここは手持ちの小信号スイッチングダイオード1N4148を使った。
コンデンサーは、テスラによるとマイカが良いらしいが高価で容量が小さい。手持ちのコンデンサーでESRが小さいメタライズドポリプロピレンフィルムコンデンサー0.15uFを使った。
それと、充電対象は電池ではなくて、容量が大きくて低ESRであるMUSE電解コンデンサー100uFにして、確認用として赤色LEDを用意した。

この装置のポイントとなるアンテナは、アルミ板にした。
薄いアルミ板なので、大きなダンボール箱に貼り付けて、部屋の中に吊り下げた。

もう一つの重要なポイントがアース。なるべく太い線にする様にとのことなので、VCTFケーブル2sqx3Cを使い、3芯全部をエアコン用のアースに接続。

他にも、アンテナを高くした方が良いとか、アンテナとアースの中間に充電回路を配置した方が良いとかあるのだけれど、日本の都会住まいの制約が多い中では目をつぶるしかない。


さて、一晩かけて充電して、テスターで電圧測定を試みたが、何せ電解コンデンサーなのであっという間に放電してしまってまともに測定できず。ふらふら動くメーター値を見た感じでは、3V以上になっている様子。

翌日、今度はLEDを光らせてみた。
一瞬ですが、ちゃんと点灯してくれました。

倍電圧整流回路を2つ、3つ、4つ、、、、と増やせば確実に電圧は上がる。1回路だけでも26Vを得られたという報告もある様なので、まだまだ奥は深い。

しばらくこの実験を続けてみて感じたことは、簡単に電気が集められるが、受動的なものだから、期待したほどの大きなエネルギーを取り出せないなと。
それから、ラジアントエネルギーというけれど、普通の電波もたくさん飛び交っている中で、どうやって区別すれば良いのだろうかとの疑問が出てきた。
それと、アンテナと回路とアースが一体になって、初めは小さな波だけど、時間とともに波の大きさが成長して大きくなる様な気がした。

それから、これは失敗談だけど、充電中の波形を見たくて、オシロスコープをつないだところ、電圧がすごく高い、急に上がったかの様に見えた。調べていくと、オシロスコープのアースから、商用電源の100Vがノイズとして入ってきた様でしっかりと50Hzの波形を描いていた。商用電源は片方が必ずアースに繋がっているので、こういう微弱な電気を観測するときには細心の注意が必要でした。


2016年11月11日金曜日

ブロッキング発振器の改良

色々テストをやっていたら、ブロッキング発振器のコイル間で小さな火花が飛んで動かなくなってしまった。

仕方ないので、コイルを作り直すことにした。ついでにスペックも少しアップしてみた。

壊れたコイルは、最大500Vの出力を狙って、実際には320Vぐらいで使用していた。今回は、出力電圧を1000Vぐらいに設定。絶縁破壊を起こしにくい様に巻き方も工夫してみた。


コアはFT114#77を2個使用。いつもの様にホットボンドで貼り合わせる。
トランジスタベース用の巻き線が、UEWのAWG32で4ターン、トランジスタコレクタ用がUEWのAWG32で14ターン、出力用がUEWのAWG28で約220ターン。一次と二次の倍率が15倍になる様に設計したので210ターンの予定だったが、ここはロスなどを見込んで220ターンにした。
各インダクタンスは順番に、49[uH]、547[uH]、154000[uH]となった。


余計な配線がコイルに接触しない様に、保護材とテープでぐるぐる巻きにしたので、でかくなってしまった。

コイルの巻き数比が14:220だから計算上は15.7倍になるはず。
実際には、トランジスタのコレクタ・エミッタ間電圧が約40Vでトランスの2次側出力が約600Vになった。15倍になっているので、ほぼ要求どおり。




2016年11月10日木曜日

コッククロフト・ウォルトンの60倍ヴァージョン

高電圧をもっとパワーアップしたいので、まずは、コッククロフト・ウォルトンを60倍にしてみた。

共立電子でセラミックコンデンサ(0.01uF 2kV)を購入した。

ダイオード1N4007(1kV 1A)は秋月電子。

パーツ間での放電を少なくするために、距離を開け、半田面はできるだけ尖らない様に処理をした。

コンデンサーの耐圧が前回作成した40倍ヴァージョンの2倍にアップしたので、入力電圧は2倍の1kVまで上げることができる。

2016年11月8日火曜日

ライデン瓶を作ってみた

ダイソーで買ったガラスポット、直径約11センチあります。
これを使って、ライデン瓶を作りました。
中心に、1.6ミリのビニル被覆銅線、瓶の周囲の内側と外側にアルミホイルを貼り付けました。
中心の銅線は直径11ミリのアクリルパイプを鞘にして、銅線の先に真鍮ボールチェーンを10センチぐらいぶら下げて、内側に貼り付けたアルミホイルに接触させてあります。

前に作った平行平板コンデンサー2枚合わせたよりもアルミ箔の面積が大きくなり、コンデンサーとしての能力が単純に5割ほどアップしました。ガラスの誘電率はアクリルよりも高いので、さらに性能が向上すると思われます。

また、ライデン瓶は、通常の平行平板コンデンサーと違って、2倍の電流が取り出せるとの情報もあります。これも追い追い確認していきたいところ。


プラズマボールの中の自由電子の渦巻き

1年ぐらい前に秋月電子で購入したプラズマボール。
これに、DCジャックをつけて部屋の中のオブジェにした。


厚さ2ミリのアクリル板をカットしてL字に折り曲げて本体に取り付けただけです。

写真は下手くそで、アークの部分が完全にぼやけてしまってますが、
実際にはボールの中心部から八方にたくさんのアークが出ていて、常にゆらゆらと動いています。アークは一本一本が竜巻の様な渦を巻いている様にも思えます。

個人的には、導体の中を動いている自由電子もこんな風に渦を巻きながら移動しているんじゃないかと想像したりします。
トランジスターの内部の様に、半導体が使われ電極間にバイアス電圧がかかっている状態であれば、自由電子の移動はかなり制約を受けているでしょうけど、通常は、渦を巻く様な感じで移動しているのかも。
金属の内部を視覚的に見ることができないのが残念です。


2016年11月2日水曜日

静電気はどうして数kVもの電圧があるの?

なぜ、静電気は数kVもの高い電圧があるのだろうか?
なぜ、物質の接触や摩擦で生じるのか?

身近に発生する静電気、でも厄介なものとして扱われている。
私の仙人の師匠は、みんなが捨てるものが大切なものだと言っていた。静電気もその類ではないだろうか。
ずっと前に紹介したことのある「スイス、テスタティカのM-Lコンバータ」は、静電気を使ったフリーエネルギー装置として存在している。

静電気は、電圧が高いだけで電流が少ないとか、電圧が高すぎて危険だとかいう言葉はいかにも無価値で誰も考えさせない様にする為につけられたレッテルの様にも思えてならない。

事実、この100年近くの間、電子の応用はとても発展しコンピューターとしてなくてはならないものに成長した。一方、意図的にとしか思えないほどに静電気の工学的な利用はなされていないし、その中に秘められた大きな可能性に人類は気づかないままだ。


電子は、とても小さい。だから電荷も小さい。まとまった電気にする為には、膨大な数の電子が必要となる。
人類は、この小さなものをせっせせっせと集めている。そして基本的には導体か、半導体の中で仕事をさせている。
電磁気学というのも、この導体の中で電子が動いた時に生じる挙動をモデル化し数式化している学問だと思う。つまり、限定されたフィールド内で生じる現象しか観察していないのではないだろうか。


原子や分子は、電子に比べると非常に大きい。ひょっとしたら、静電気は、原子や分子の同志の間で生じたエネルギーレベルの差から発生したもので、質量が大きい分だけ電圧が高くなってしまうのではないかと想像する。
空間から生じ、空間に消え去っていく静電気は、電圧が高い為簡単に手が出せず、フィールドは宇宙空間にまで及ぶかもしれず、捉えにくい。でも、観察のための手段はあっただろうし、きちんとした理論ができていて不思議ではないと思う。


こんなふうに考えを巡らすと、電気・電子工学、電磁気工学といったものは、まだまだ切り開いていかなければならないことがたくさんあるのだなと、
全体の一部しか見ていないのに新しい考え方を簡単に否定してしまうのは愚かな行為だと戒めねばと思う。


2016年11月1日火曜日

SQMはマグネットが非常に重要

これまで長い間SQMの再現を試みてきた。
実験を繰り返すううちにマグネットが通常のそれとは違う動きをしない限り無理だと分かった。

1ヶ月ほど前に、「フリーエネルギー技術開発の特徴と種々相」というサイトを見つけ、色々な記事を読ませていただいた。これだけの情報が日本語で読めるということは本当に素晴らしいです。サイト主の方には感謝です。

それで、このサイトの中にVTAに関する記事があり、私がSQMの実験で見落としていた大きな点を発見した。自分自身が全く無智だなと思った。
それは、Sweet氏がマグネットにコンディショニングという特殊な減磁と着磁処理を施したVTAというものを先に作っていて、その応用としてSQMが作られたという流れに気がつかなかったことだった。私はこの記事を読むまでVTAのことは何も知らなかった。

VTAのコンディショニングによって、磁石のコイルに接する面の中心部分が減磁されていて、周囲の磁界変化に簡単に感応できるようになっている。これがあるから、EXコイルが起こす磁界変化に合わせて磁極が磁石の中心から周囲へ振り子の様に揺れて広がったり戻ったりを繰り返す。そのうちに揺れがどんどん大きくなり、磁石の持っているエネルギーが全てそこに集中してくる。よって、パワーコイルに大きな出力が出てくることになる・・という筋書きなのでしょう。

海外では、コンディショニングを行なって実験されている方もいらっしゃる様です。


等方性のバリウムフェライトの入手が困難なこと、マグネットにコンディショニングを行う必要があることを考えると非常にコストがかかることが予想されます。
よって、残念ながらSQMの実験はこれで終了したいと思います。


SQMのアシュレイ版を試してみた

SQM/VTAの実験で、コイルをアルミの角パイプに入れた状態にするもの。

こちらに詳しいことが日本語で書かれている。

アルミ角パイプ120x60x80L
厳密には、マグネットが異方性のストロンチウムフェライトであるとか、パイプのサイズが少し小さいといった点がアシュレイ版と異なる。
でも、アルミの存在がコイル出力に何らかの影響を与えるのかどうかを確認しておきたかったから。


結果は、何も変化を認められなかった。

これで、SQMの実験は一区切りつけられた感じ。