巻数の多いコイルに交換したら、電流が驚くほど少なくなった。それと同時に回転速度は少し下がった。
1.BEMF利用なし
まず、BEMF利用のためのコンデンサーがない状態から比較する。
以前は、電源電圧7Vでピーク電流が8.4A、周期が40msだった。
今回は、同じ電源電圧7Vで、ピーク電流が0.5A、周期は49msとなった。
次の画像は、電源電圧10V時のものだが、CH2のコイル電圧に注目。
コイルのスイッチがONになる直前の盛り上がりがより鮮明に現れるようになったのが分かる。
2.BEMF利用あり
次は、BEMF利用のためのコンデンサーをつけた状態。
以前は、電源電圧7Vでピーク電流が8A、周期は35msだった。
今回は、電源電圧7Vでも、ピーク電流が0.48A、周期は46msとなった。
画像は、電源電圧10V時のもの。
BEMF再利用している分、同じ電源電圧でも電流、周期ともにパフォーマンスは良い。
3.結論
当初予想した以上に、コイルの電流が減った。この結果からパルスモーターではコイルの巻数を増やすのが良いという話はとても大切だと分かった。電流が小さくなるということは効率が良いことでもあり、その先のオーバーユニティの可能性が見えてきそうなものでもある。速度低下も予想していたのだが、速度(周期)自体はDuty比に左右されやすい要素でもあるのでコイル巻数による比較はとても難しいと思う。
これまでの実験を通して感じたのは、普通のモーターと同じように、このパルスモーターにおいてもコイルの大きさや巻数、マグネットの強さなどはパラメーターで、これらを色々変えていくことで希望する特性を持ったモーターを作り上げるものなのだということ。つまり、作ろうとするモーターの特性予測がわりと可能なのではないかと思う。
その中で、例えばBEMF再利用のためにコンデンサを追加する等のいままで無かった機能を付加していくことだけが未知のものをつくりだしていくんだなということ。
それから、正確なデータとして記録していないが、電源電圧を上げていくとBEMFはコイルに投入されたエネルギー量によって変わってくるからどんどん大きくなっていくのだが、8V以上になっていくと、大きさに変化がみられなくなるようだった。
そこから多分、コイルに蓄えられるエネルギーがある一定のところで限界に達するのではないかと思った。
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