思ったほどの出力が得られなかったので、何が悪かったのか見つけるために改めて資料などを読み直したりした。
どうも、少し勘違いしていた部分があったように思う。
バッテリーの切り替え時に大きなパルスが発生するのだけれど、それをキャッチするためにライン上にコンデンサが入っているのだということ。
それを、この前は不要だろうと外したのだった。外したことで確かにランプが少し点灯するぐらいにまで電流が流れるようになった。しかし、それはバッテリーから出ていくものでバッテリーの残量を単純に減らすもの、つまりフリーエネルギーではない。
それからもう一つ、見つけたことがある。このサイトに書いてあることによれば、出力トランスは、小信号用の小さいアウトプットトランス(Radio Shack#273-1380トランス)を使い、一次側と二次側を通常とは逆に使うことでトランジスタのベース電圧を相当大きく与えて駆動させていたことだった。
それと、6個あるトランスの一次側をすべて直列につないで駆動するというとてもシンプルな構成にしている。
私が作ったものには、サンスイのST-62という3Wの出力が取れるトランスを使った。だが、Radio Shack#273-1380を調べ、それと同等のものがサンスイのST-32(0.2W出力)だと分かった。なんと10倍以上、かなりオーバースペックだった。
また、外したコンデンサの方は、大きなパルスを受け取るには35Vでは耐電圧が小さいことも分かった。100Vぐらいの耐圧がいるらしい。交流電流が流れる部分なので+/ーの極性をもつ電解コンデンサは使えない。無極性の電解コンデンサもあるが、これも実際には交流には使えないものらしい。となると、フィルムコンデンサか、セラミックコンデンサになる。なおかつ1000uFとなるとなかなか入手困難だ。
以上のようなことから、改造する方針が見えてきた。
- 出力ライン上に耐圧100V以上で1000uFのコンデンサをつける。
- トランスの一次側と二次側を反対にしてトランジスタへの信号を大きくする。
- もしも、2でダメだったら、トランスをST-32に交換し、ドライブ用の回路を作り直す。
1.のコンデンサは、秋月電子で22uFの積層セラミックコンデンサを28個使った、616uF、25Vのものが売られていた。これを4個直列につないで耐電圧100Vとする。合成容量は154uFになるので、5セット並列にならべて770uFとする。1000uFには足りないが、実験して確認してみないことには分からない。不足しているなら後から追加すればいい。
2.のトランスの入出力反転は、計算ではこうすることでST-32に交換した場合と同じ効果が得られることが分かっている。実際には、簡単なテストを事前に行う。
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