以前紹介した ニコラ・テスラの「完全技術」解説書 の中で紹介されている「分裂放電コイル」がずっと気になっていた。いつか作ってみたいと考えていたのだが、オイル絶縁する必要があったり、挿絵など入っているが細部が良くわからなかったりして躊躇している。
この分裂放電コイル(DISRUPTIVE DISCHARGE COIL)は、この本の最初に紹介されている実験装置の中核をなすものだ。
書籍の中で紹介されている実験は、様々なランプをつかったアーク光の観察がメインで、その中に単線で動くモーターなど面白そうなものも含まれている。そういった多くの実験で使われる高周波高電圧の電源をどうやら分裂放電コイルで作っているようなのだ。
だから、何かを試してみるにもこのコイルを作らないと始まらないのである。
ところで、最近のテスラコイル製作記事には、コイルのワイヤー長が波長λと関係が深いというこれまた興味深い話が書かれている。10年前にはなかった考え方だ。
そして、テスラコイルを応用したフリーエネルギー装置では、コイルのワイヤー長が非常に重要であるとの話が出てきた。例えば、ドン・スミスの共振テスラトランス。
これからの物理は波動だと言われているが、波動という視点でコイルをとらえるということにはまったく気が付かなかった。コイルはリアクタンス成分がいくらで、トランスにすれば巻き数比Nが重要と考える。それだけだった。しかし、これでは低周波領域の問題しか扱えない。当然ながらテスラコイルはうまく動いてくれない。
ところが、視点が波動に変わると、コイルが高周波領域に対応した思考へと変わるようである。そうなると、コイルは、無線のアンテナになってきた。私の中ではとても大きな変化だった。波長を考えることがとても重要になってくる。
そんなときに、この「DISRUPTIVE DISCHARGE COIL」を思い出した。書籍の中ではテスラは説明すらしていないことだが、波長がどうなのかも考慮すべきではなかろうかと思った。多分、このことはすごく大切なのだと思う。
左右の一次コイルを接続する部分にスパークギャップa-bを入れる。
回路はこのようになっていて、一番下が交流電源の供給部分でその上にスパークギャップA-B。その上にあるのがライデン瓶(キャパシタ)。そしてその上が分裂放電コイル。一番上にはスパークギャップKKが書かれているが、ここには色々な実験装置がつけられる。
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