HF-SSTCの設計を見直していて、また新たな事実が判明した。
それは、IRFP460というPowerMosFETのスペックが、メーカーによって、そして、製造された時期によって、まちまちだという事実。
今回購入したものは、FairchildのIRFP460Cというものだったのだが、データシートを確認したら、Cissが4590pFであること。そして、OFF時間が380ns、立下り時間が180nsということだった。
結論から言うと、このチップは今回の回路には使えない。
OFF時間、立下り時間が長すぎるのだ。4MHzで動かすためには、125ns以内にOn-Offしなければならない。しかし、OFF時間だけですでにオーバーしてしまっている。
以前、E級動作は難しいというタイトルでこのBlogに書き込んだ訳だが、チップの選定が間違っていたという結論。FETが2回に1回しか動作しないのはこれが原因だったということ。
そして、情けない話だが、前回一段目を作った際、同じ理由で2SK2399からIRF520に変更したというのに、同じ過ちを繰り返してしまった。まったく無智というもの。
しかし、同じIRFP460という型番でも、さまざまなヴァージョンがあるということだな。年を重ねるごとに製造プロセスが変わり、Vdssなど表向きのスペックは同じでも、詳細に見ていくとRgsが小さくなったり、Vgsが大きくなったり、Cissが小さくなったりしているという事実だ。
この数ヶ月、LTSpiceのモデルを作ってみたり、設計方法を色々調べたりしたことは、無駄ではなかったけれど、ずいぶん遠回りをしたなという感じ。
基本的な回路構成は今のままにしておいて、多少の調整でなんとか動くような気がしてきた。
PowerMOS-FETの交換と、次の段階である出力アップするための電源を用意しようと思う。
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