9月に入ってから少しずつセンサレスブラシレスDCモーター用ドライブ基板を修正していたけれど、起動モードからセンサレスモードへの以降するシーケンスで行き詰ってしまった。
それで、仕方なくマブチモーターをPWMをつかって起動電流を下げて動かす方法を検討していた。
先日製作したタコメーター回路を見ると、スペース的にもPICの出力ポートも余裕があったので、これを改造してみることにした。
PIC16F648AのポートRB3がPWMの出力、この先にIGBT用フォトカプラTLP351をつけて、MOSFETのIRFW450Aを駆動させる。このMOSFETは、100V28Aのものだから、スイッチング電源の12V14Aよりも十分余裕がある。
それから、モーターのOn/Offスイッチと、簡易A/Dコンバータを作って回転数を可変できるようにした。このPIC16F648AにはA/Dコンバータがないのだが、外付けのコンデンサの放電時間をタイマーで計測するものをつけた。
A/Dコンバータの参考URL:簡易A/D変換の制御法
PICのプログラムはMPASMアセンブラ。CPUのクロックは20MHz。PWM周期は20kHzとした。
はじめ、PWM量は、モーターの起動電流が40A程度で、一方の電源容量が14Aだから、25%以下に絞れば良いと思い、モーターON直後は10%に設定し、徐々にボリュームで設定した目標値までスライドさせる設計とした。
しかし、10%でも電源が過電流でトリップしてしまう。どうやら、PWMの10%のON時間中でさえ40Aを超えているようで、それに電源が敏感に反応するようだ。
設定を見直して、2.5%からスタートするように変更。すると、うまく起動できた。回転音が結構大きい。
その状況を動画でアップした。
モーターOn/Offスイッチの反応がすごく悪いため、3~5秒間押し続けないと駄目。これは、タコメーターのレシプロカル式計測に時間が掛かっているため。ここは何らかの改善が必要だ。ただし、それなりの回転数で回っているものを計測していれば、計測周期は短くなるのでOffの時は反応が良くなるはず。
これで完成かと思ったら、そううまくは行かなかった。というのは、しばらくモーターをOffのままにして放置していたら、モーターが勝手に回転し始めたのだった。あわてて電源を落として、もしかしてとMOSFETを触ってみたらかなり熱くなっている。MOSFETの寄生トランジスタが働いたように思われる。長時間の運転ができるように、さらに改善しなければならない。
しかし、これが出来上がればCNCのスピンドルをまわせるので、初切削できるぞ。
このあと、ゆっくりとブラシレスモーターに切り替えれば良い。
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