電子レンジに使われているトランスや、ブラウン管テレビのトランス、自動車のイグニッションコイルなどを利用する方法、それから、使い捨てカメラで使われているブロッキング発振器など存在する。
今回は、ブロッキング発振器にしてみた。
ブロッキング発振器については、詳細に解説しているサイトがあるので、原理などの説明は省略。(下記参考サイトを参照)
フェライトコアFT-82#61を2個使って、一次側が13回巻と54回巻、二次側が250回巻のトランスを作り、トランジスタは2SC3851Aを使った。ベース側には50kΩの半固定抵抗を入れた。ダブルコアにすることで巻線に流すことのできる電流容量を増やしています。
(この写真には、基板の右側に小さなコアも写っているが、これは出力電圧をさらにアップするために追加してみたもの。でも、これをつけると発振しなくなるので、最終的には外した。)
ベース側の抵抗を調整し、電源はDC5Vで、エミッタ〜コレクタ間電圧が64V(ピーク値)、トランス二次側出力が280V(ピーク値)となった。充放電の周期は75usだが、ピークを形成している波自体は83kHz前後。
(測定値はオシロスコープから読み取ったもの)
電源からの入力電流は120mA前後。
これを作っていて、過去に実験したBedini Fanが、このブロッキング発振器と同じような回路だと気がついた。
ファンが回転しない時に発振していたのだけれど、あれはブロッキング発振していたんですね。
さて、5Vを280Vまで上昇させたので、この次はコッククロフト・ウォルトンでさらに電圧を上げてみたい。
参考サイト:
ブロッキング発振回路の動作原理
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