2016年9月24日土曜日

3Dプリンターatomの改良(4)

プリンターヘッドを横方向に動かしているX軸のモーターを保持しているブラケットが、モーターの重みでねじれるように湾曲していた。この影響でヘッドを動かしているゴムベルトがブラケット内部で擦れてしまって、その擦れた時に細かいゴムとプラスチックのクズが出ていたり、Z軸用リニアベアリングが度々外れてしまい、造形が崩れてしまっていた。

ちょっと深刻な問題だったので、ブラケットを交換することにした。
他のatomオーナーさんが再設計したブラケットを紹介している記事を見つけた。Z軸のリミット部分もきちんと考慮されたものだったが、私の要求仕様と少し違うのでこれは採用を見送った。

X軸モーターは、左側に張り出して取り付けられているので、重量バランスが悪くどうしてもブラケットに余計な力がかかる。これが湾曲した原因だから、厚み2ミリのアルミ板を入れてブラケットの強度をアップすると同時に、モーターにバランスウェイトをつけて、荷重を減らすようにした。
それとリニアベアリングが外れないように、上下で押さえるようにした。Z軸のリミットスイッチを微調整しやすい構造にした。

モーターは180グラムほどあるが、バランスウェイトは、M10x50ボルト2本とナット6個で126グラムにした。Z軸の下げ動作時に問題がないように、多少荷重がかかる状態になっている。

結構大掛かりなオーバーホールになってしまったが、ブラケットの剛性は格段に上がりトラブルは解消した。合わせてZ軸のリミット調整も簡単になった。
2本のX軸用リニアシャフトもブラケットにしっかりと保持させたので、反対側の古いブラケットがなかったとしても水平が確保できるほど。

Z軸の上下移動時に本体が共振して大きな音が出ていたので、調整した際に、モーターの移動速度を下げた。これでとてもうるさかった上下動作がかなり静かになった。

購入から1年経過したが、atomには魔改造が良いようである。